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ステンレス鋼球

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概要

転がり軸受用ステンレス鋼球の特徴

SUS440C材を使用し、耐食性・耐久性ならびに加工精度に優れ、耐食性を要求される精密軸受に使用されますが、他に単体で高圧バルブ・安全弁などにも用いられます。

非硬化ステンレス鋼球の特徴

耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼球で熱処理により耐食性を安定させます。主としてバルブなどに用いられます。

  • SUS304
    低炭素であるため炭化物の析出が少なく耐食性に優れています。
  • SUS316
    モリブデンの添加により耐酸・耐食性が特に優れています。

用途

  • バルブ
  • 耐薬品性部品
ステンレス鋼球

素材

JIS G 4303 ステンレス鋼棒・JIS G 4309 ステンレス鋼線

JIS G 4303 ステンレス鋼棒・JIS G 4309 ステンレス鋼線 成分化学表

種類の記号 化学成分(%)
C Si Mn P S Ni Cr Mo
SUS440C 0.95~1.20 1.00
以下
1.00
以下
0.040
以下
0.030
以下
(1) 16.00~18.00 (2)
SUS304 0.08
以下
1.00
以下
2.00
以下
0.045
以下
0.030
以下
8.00~10.50 18.00~20.00
SUS316 0.08
以下
1.00
以下
2.00
以下
0.045
以下
0.030
以下
10.00~14.00 16.00~18.00 2.00~3.00

(1)Niは0.60%以下を含有してもよい  ⁄  (2)Moは0.75%以下を含有してもよい

※SUS316Lは別注で鋼球の製作承ります。

等級

転がり軸受用ステンレス鋼球

転がり軸受用ステンレス鋼球はベアリング用鋼球に準じます。

単位:μm

等級 形状及び表面粗さ 区分けの精度
直径不同(最大) 真球度(最大) 表面粗さRa(最大) ロットの直径の
相互差(最大)
G3 0.08 0.08 0.010 0.13
G5 0.13 0.13 0.014 0.25
G10 0.25 0.25 0.020 0.5
G16 0.4 0.4 0.025 0.8
G20 0.5 0.5 0.032 1
G24 0.6 0.6 0.040 1.2
G28 0.7 0.7 0.050 1.4
G40 1 1 0.060 2
G60 1.5 1.5 0.080 3
G100 2.5 2.5 0.100 5
G200 5 5 0.150 10

非硬化ステンレス鋼球

非硬化ステンレス鋼球はJIS規格がありませんので、各メーカーの社内規格の表示になります。一級の寸法精度は次の通りです。

単位:μm

呼び範囲(インチ) 直径の寸法差 ロットの直径の
相互差(最大)
真球度(最大)
1/8~1/2 ±15 2 2
9/16~2 3 3
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